行き場を失った高知のカンパチをお迎えしてみた

調理実習
今日はボクのお話だよ!・・・え、ちょっと違うって?マジで?
まりな
まりな

ごめんね、ブリくん。
今日は君のお友達の「カンパチ」くんのお話です。

カンパチを注文してしまったきっかけについて

カンパチって?

そもそも、カンパチとはどんな魚?と言うことで、軽く調べてみました。

カンパチ(間八、勘八、学名 Seriola dumerili )は、スズキ目アジ科に分類される海水魚の一種。全世界の暖海域に分布する大型肉食魚で、日本では高級魚として扱われる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

きっかけはFacebookで廻ってきた記事でしたが、なんでもコロナ禍での飲食店などの自粛の影響で20万匹の養殖カンパチの行き先が宙に浮いてしまったとのこと。このままでは育つだけ育っても廃棄しなくてはならなくなるとのことで、6月末くらいまでに少しでもカンパチを買ってください!という企画?に乗ったわけです。

詳細は↓こちらで
コロナで行き場失った20万匹の高級カンパチを救え!
高知かわうそ市場

ちなみに、この記事を書き始めた頃は「名無しのカンパチ」でしたが、先日一般公募で名前が決まったそうです。よかったよかった。

ブランド名は最優秀賞の「須崎勘八」に決定いたしました。
https://kochi-kawauso.com/pages/naming

高知かわうそ市場より

どんなのが注文できるの?

注文は1匹、刺身用にサクになったもの三種類のうちから選べます。サクになっているものは「切るだけで美味しいお刺身に!」と言うわけです。包丁で切ることができれば大丈夫。
私は無謀にも丸ごと1匹発注してみました。内容を見ると「内臓、神経は処理済み」とのことで、正直一番大変な「内臓を取る」のがなければなんとかなるのでは?と思ったからです。それに、柵だけではなく、骨やアラも食べられるのが魅力的です。
ただ、私が今までで一番大きな魚は体調30センチのカツオ丸一匹。今回は60〜70センチとのことで多少の不安がありましたが

なんとかなるわよ!!なんとかなるわよ!
・・・多分。

と言う心の声(悪魔の声?)に従ってポチってみました。
カツオを捌いたときの大きな出刃包丁もあるので、多分大丈夫だろうと言うことで。

海亀親子
海亀親子

子「海のお友達に会えるかな?」
親「いや、流石にそれは無理じゃね・・・?」

宅急便でカンパチがやってきた

待つこと半月ほどで、氷詰になったカンパチが到着しました。

いやあ、大きいです!測ってみたら65センチありました。

ほぼ小サメと大きさは同じです

「イケアの小サメ」も親近感を感じたのか、這い寄ってきて背比べをしておりますが、ほぼ同じ体長でした。下に写っているたれぱんだはあまり気にしないでください。

まな板のカンパチになる

まずはまな板に乗せるために台所に持っていくのですが、当然の事ながらまな板の方が小さい。そもそも、こんなに大きいものを切るという想定はしていません。一考した後、まずは無理やり↓こんな感じに載せてみました。

まな板ならぬ、シリコンの上の鯉・・・じゃなくてカンパチ

このカンパチは、内臓と神経の処理はしてあるとのことで、生ゴミが出るなどの一番大変な部分はありません。内臓付きの魚を捌くと生魚特有の臭いもあるのですが、これは全く異臭は感じられませんでした。
さて、まずは頭を落として、解体開始。しかし、やはり大きすぎるので、「大きめの鯵を開く」ようなわけにはいかず、しかもツルツル滑るので腕で魚を押さえながら、背中から開くわ、お腹に包丁を入れるわ、しまいにはどこに包丁を入れたらいいのかが分からなくなって呆然としつつも、なんとか3分割(頭を入れたら4分割)に成功。

後から鱗を取るのを忘れていたのに気がついたのですが後の祭り。細かいので気がつかなかったのです。鯛ほど大きい鱗でしたら真っ先に取るのですが。

バラバラ事件の様相に・・・

半身の部分は半分以上皮を剥き(そうしないと刺身で食べられない)、中骨についた身はスプーンでこそげ落とし、温まると良くないなと思い、柵までできたものはラップに包んで冷凍庫に入れつつ・・・と言う作業を延々と、黙々と、たまに叫び声を上げながら30分が経過。

中落ちは予想通りにたっぷりと身が取れました。頭の部分もこそげ撮ろうとしたけどスプーンでは歯が立たなかったのでそのままに。とりあえずここまで来れば一安心。ここまで所要時間1時間半。魚屋さんの偉大さを知った瞬間でした。私は魚屋には就職できないとつくづく思い知らされました。(きっぱり)

アラの部分は、スープを取るべく、我が家で一番大きい鍋でひたすらぐつぐつ。台所の中が生臭い匂いから茹でカンパチの良い匂いでいっぱいになって、ああ幸せ。

茹で上がって、覚ましてから、再び骨についた身を取ります。これは後日そぼろ煮になりました。スープはペットボトルに入れて冷凍庫に。ここまでやって、カンパチ1匹を完全に使い切りました。ここまでやれば遥々高知からやってきたカンパチ君も本望でしょう。42キロのマラソンを走り切った気分で気分爽快。走ったことはありませんが。

試食!

まずは味見をしてみました。
本当に脂がすごい!コリコリする!あまり刺身が得意でない私でさえ「これはうまい!」と思ったくらい、味がすごい。そして、脂が凄すぎたせいか、この2枚だけでもうお腹いっぱいになってしまいました。
ちなみに、醤油は一緒に送られてきた、高知の刺身醤油。少し甘いのが特徴です。

苦労して捌いた甲斐がありました!!お疲れ様でした!!

後日談

プロの捌き方を見つけた

大格闘劇を繰り広げたその晩、YouTubeを見ていたところ、なんと捌き方の動画を発見!先に見つけていたらこんなに苦労しなくてすんだのでは?と悔しくなること約5秒。速攻で番組登録をしてしまいました。
考えてみたら、このご時世、なんでも動画で見れるのですから、事前に予習のために動画を見ておくのはいいなと思いました。

「日本さばけるプロジェクト」さんの動画です

ちなみに、このチャンネルは魚別に捌くところの動画が満載ですので、次に大きな魚を捌くことがあるなら、まずはこちらのサイトを参考に事前勉強しておくといいですね。

どうやって食べた?

このカンパチを捌いたのは、実は1ヶ月前。その後どんな料理になっていったかを簡単に上げてみます。

  • 刺身
  • ぶり(カンパチ)しゃぶ
  • 照り焼き
  • あら汁
  • 酒蒸し(これは、カンパチの味が強すぎて、いまいちだったかも)
  • ハンバーグ(中落ちを使いました。しそと生姜の香りを利かせました)
  • ネギや生姜、茗荷などをたっぷり入れたそぼろ

他、家を出ている娘に持たせたり、実家の母親に差し入れしたりしましたが、まだ身は冷凍庫にたくさん残っています。魚の料理は正直シンプルが一番。焼いて醤油かける、ポン酢かける、大根おろしを混ぜるなど、それだけでも美味しく食べられます。明日あたり、漬けに卵の黄身を載せたらさぞかし美味しいだろう・・・・(ジュルっ)
これだけ食べられて、送料込みで8千円はなかなかお買い得だと思いますよ。本当に。

友達への広がり

私もFacebookでこのカンパチの件を書き込んでみたところ、数人の友達が反応して、注文していました。わかっている限りで、1匹物が一人(酔狂な!)、柵が4〜5人。到着してから写真などで報告していましたが、皆さんおいしかったと言う感想が全てでした。
何より、コロナで苦しんでいる漁師の皆さんの少しでも助けになれば嬉しく思います。

終わりに

ひょんなことから知った、高知の名もなきカンパチ。コロナ禍のせいとはいえ、そのことがきっかけで美味しいお魚と巡り合えたのはとてもラッキーだったと思います。
正直、丸1匹を捌く人は正直酔狂だと思いますが、このような機会もなかなかないと思いますので、腕に覚えがある方は一度挑戦してみてはいかがでしょうか?うまく捌ける必要はありません。下手に捌いたら身あらがたっぷり出て、それはそれで美味しくいただけると確信しています。その際は、大きめの出刃包丁だけはご用意くださいね。

私も、冷凍庫のカンパチが無くなりそうになった頃、まだこの企画があるのならまた注文してみようかと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました